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2007/05/15(Tue)  ミューザック解答。
<にわとりのあたまのなか。>
ミューザック小説の解答編です。
続きからどうぞ。
**************
(私が持ってるアレを使えば、きっと上手くいくわ)

鏡子は自分の荷物の中から、ピルケースを取り出した。
そして、中に入っている錠剤を5,6錠取り出すと、昼食用にと持ってきたアップルパイにそれを埋め込んだ。

それは、最近便秘気味の鏡子が常備していた、強力な便秘薬だった。
一度にこれだけの量を服用すれば、お腹を下すのは明らかだ。

にやりと笑みを浮かべた鏡子は、そのまま昼食を食べている雪子のもとへと歩み寄った。
「雪子ちゃん」
「あら、鏡子ちゃん。どうしたの?」
「これ、うちのお母さんが焼いたアップルパイなの。
 たくさん持ってきたから、おすそわけ」
「ありがとう、美味しそうなアップルパイね」
「どうぞ、めしあがれ」
「いただきます…ん?なんだか硬いものがあるような…」
「まあ、大変。りんごの種でも入っていたのかしら」
「大丈夫よ、鏡子ちゃん。種くらいなら、食べてしまうわ。
 とても美味しいもの、このアップルパイ」
「ごめんなさいね、雪子ちゃん」

その後、下山の途中、雪子は突然の腹痛に襲われた。
(…どうしよう…こんなところで…)
ハイキングコースの周辺には、公衆トイレは設置されていなかったのだ。

と、そのとき。
「雪子さん、もしかして、お腹が痛いのかな?
 それだったら、この薬を飲むといいよ。
 とてもよく効くから」
そう言って英雄が差し出したのは、下痢止めの薬だった。

こうして、雪子の腹痛は無事におさまることとなった。
この後、雪子と英雄が仲良くなったかどうかは、また別のお話。

-----------------------------
ベタベタですみませんでした。

というわけで、元ネタは「白雪姫」
雪子ちゃん、鏡子ちゃんはそのままズバリのネーミングでしたね。
優子ちゃんは、「優しい猟師さん」
初老の男性7人が7人の小人。
この小人はドワーフ(背が低くて髭をたくわえている)らしいので、おじいさんにしてみました。
英雄くんが王子様、という配役でした。

問題の答えは、上記のとおり「便秘薬」でした。
白雪姫なら毒リンゴですが、ただの中学生な鏡子ちゃんが毒を入手できるはずはありません。
そして、鏡子ちゃんの犯行は突発的なものなので、犯行に使ったものは、普段持ち歩いていても不思議でないものになります。
そして、英雄くんは途中で具合が悪くなった人のために、下痢止めを持っていた、というオチです。

…ところどころ苦しい点も多々ありますが、楽しんでいただけましたら幸い。
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コメント

にゃるほど。

リンゴ→アップルパイ
で、毒は持ってないもんなー。
確か、毒リンゴを喉に詰まらせた白雪姫の話もあったような気がしたんで、普通のリンゴを山程食べさせたんかなーとも思った(^_^;)
posted by たすま。 at 2007/05/15 22:40 [ コメントを修正する ]
山ほどのリンゴを担いで山に登る鏡子ちゃんもどうよ(^^;
一応今回のは「突発的な犯行」ってところが肝になって、答えがひとつにしぼれるかなーと思っていた次第です。
喉につまらせるのも楽しそうだったかもしれんが。
posted by にわとり at 2007/05/17 09:30 [ コメントを修正する ]

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